君と友達な私の、赤い毛糸が繋がらなくても

いつから好きだったのか、
今考えてもわからない。


でも、完璧な彼が本当に好きだった。

常に学年トップの成績を収めてて、
運動神経もバッチリ。

生徒会長になった時は、
全校生徒の前で、ちょっと緊張しながら話す彼をいつも見てた。

☆*:.。. *・゜゚・*:.。..。.:*


好きだってことにちゃんと気づいたのは、
中二の頃。

クラスは違ったけど、
昼休みに図書室でよく会ってた。

「お、おすすめの本とかないん?」

思いっきり勇気出して、訊いてみた日があった。

「おすすめの本かー。」

「あ、いや別に無理して考えんでもいいから!」

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