ごめん、好き。
「そうだな。その方が良いのかもしれないな」
帰ってきた返事があまりにもあっさりしていたから、どこか寂しい気持ちになる。
いや。おかしいから、私。
別に寂しくならなくていいのに。
「言葉と表情が合ってないけど?」
「気のせいです」
プイッと顔を背けて表情が見れないようにした。
「素直じゃないな。あの日の夜は可愛かったのに」
「だ・か・ら!!変な言い方しないでください!!」
平野さん気付いてるかわからないけど、それ、いろいろと問題発言だから……!!
「もう大丈夫なのか?」
平野さんの指が私の瞼にソッと触れる。