ごめん、好き。

「そうだな。その方が良いのかもしれないな」

帰ってきた返事があまりにもあっさりしていたから、どこか寂しい気持ちになる。


いや。おかしいから、私。


別に寂しくならなくていいのに。



「言葉と表情が合ってないけど?」

「気のせいです」

プイッと顔を背けて表情が見れないようにした。


「素直じゃないな。あの日の夜は可愛かったのに」

「だ・か・ら!!変な言い方しないでください!!」


平野さん気付いてるかわからないけど、それ、いろいろと問題発言だから……!!



「もう大丈夫なのか?」

平野さんの指が私の瞼にソッと触れる。



< 27 / 28 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop