ごめん、好き。
私は、平野さんから逃げるように午前中を過ごした。
「………」
わかってる。
わかってるよ、このままじゃダメなことくらい。
平野さんがいつまでここにいるかわからないからこそ、このまま知らん顔はできないんだ。
はぁ……もう、
考えれば考えるほどため息が止まらない。
何を考えてるのかわからないけど、向こうだって絶対私のこと気付いてるはず。
行かなきゃ。話をしに。
そう考えただけで胃がキリキリと痛む。
行きたくないよぉ……。
はぁ〜。
私が何をしたって言うの……。
いつ話に行けば良いって言うのさ。