ごめん、好き。
うぅ……。
出来ることなら今すぐ逃げ出したい。
でもここで逃げたらずっとこんな状態なわけで。
それは何とかしたい。
あぁ……
うじうじしてないで頑張れ私っ……!!
バッと後ろを振り向いて、一直線に平野さんの元へ向かった。
心臓は相変わらずうるさい。
「あのっ……!!」
私の声が食堂に響き渡る。
「全部忘れてくださいっ!!」
平野さんの瞳が私を捉えるから、あの日を思い出して逸らしたくなる。