ライブ配信ー見えない狂気ー
「はい、降りて。
今鍵開ける」



御屋敷が目の前にある、高くて大きいその屋敷は、白かった。



白い箱はとても大きな箱だった。

開いた扉から見えるそれは、私には綺麗に見えた。


中身が腐り切ってるなんてーー


そんなわけない。


私にはそう見えたーー。

「よいっしょ。
始末しとくから、リビングいて」


ゾクリとしたーーーー。


簡単に"始末"と言う言葉が出るのが怖かった。



あれば困るけど、
仲の良かった女の子ーーーーだったんだから。



少しの時間だったけどーー。


「ーーーーあかりちゃんっ」




私はたかしくんが、持つ箱に触れた。



白い箱の中身は、赤く染まったあかりちゃん。


もしかしなくても、私のせいでーーーあかりちゃんはこうなってしまったのかと。

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