幸せになりたい神様を拾いました
「ね、イザナミ、探そうよ」
「だが・・・」
「ほら、善は急げ、思い立ったら吉日だよ!」
煮え切らないイザナギの手を取り、私は部屋着から外出用に着替えて(まぁそんな大した服装ではないけど)、青天の元、町へとイザナミ捜索へと繰り出した。
イザナギはというと、そわそわと落ち着かず、私の後ろに隠れたり、キョロキョロしたり、挙動不審だ。
「ねぇ、イザナギ、どうしたの?何かに怯えてるの?」
「なにをっ・・・怯えてなんぞおらん・・・」
「でも変だよ?見つかりたくない何かがいるみたい。」
「・・・佐智には言っていなかったが・・・イザナミは・・・」
それは驚愕の事実。
「え~~~~~!!!!!!」
抑えきれなかった叫びに、道行く人は驚き遠巻きに私を見て、去って行く。
確かに、私にはイザナギは見えているが、傍から見れば、私は1人で喋り、騒ぐ危ない女である事に違いない。
心を鎮めて話す為、イザナギから状況について聞く為に私たちは近くの公園に場所を移した。