幸せになりたい神様を拾いました
「ねぇ、イザナギ、スーパーって、こないだイザナギが大福買ってたスーパー?」
「おお、そうだあの、白くてモチっとした皮の中に茶色の甘いのが入っている店だ。」
先日行ったスーパーで、イザナギは豆大福を見つけ、食してみたいと言うので1つ買ったところ、ものすごくお気に召したらしく店を覚えていた。
その店でイザナミと再会のすれ違いをしたが、忘れられていた事に傷心し、大福の美味しさと、傷心の心の涙のしょっぱさとを、日本酒で1人癒していたらしい。
「言ってくれたらやけ酒付き合ったのになぁ、水臭いんだから。」
「だめだ、佐智は酔っぱらうとだらしがないからな。男の前では飲まん方がいい。」
「え~そんなにだらしなくないよ!ひどい・・・」
「何を言うか、先日、会社の飲み会というものから帰ってきた時なんぞ、若い娘がベロベロに酔い潰れて、玄関先で股をおっぴろげて、ぱんつ丸見えだったではないか。誰がベッドまで運び、憐れみの心でメイク落としまでしてやったと・・・」
「そッ!!それは!!あぁぁぁぁぁ~~~~!!!!」
頭を抱えたくなる回想・・・
そんな証言聞きたくない・・・しかも、麗しい神様の口から聞きたくない・・・
「ま、そういう事だ。佐智は外での酒は慎む事だな。」
面目ねぇ・・・です。
「言葉もござらん・・・」
「ま、たまに家で俺と酒を酌み交わすくらいは許そう。あとは、俺も認める良き男子であれば、安心してお主を任せられるのだがな。」