幸せになりたい神様を拾いました



「イザナミはどういう経緯でその男の人と一緒だったんだろうね?」


私は不審がられないように、耳にイヤホンを差して電話中を装い小声でイザナギと会話を続ける。


「わからぬ・・・だが、俺と同じなら・・・」


「え、ガチャガチャ?ってこと・・・?」


「・・・という可能性もある。」


「・・・・・・神様をガチャガチャでお持ち帰りできる国、日本てすごいね・・・」


「まぁ、それも縁があってこそだ。誰にでもあのガチャガチャが見えるわけではない。」


「あの中には他の神様も入ってたの?」


「いや、あれは俺だ。そして、神が人の子を選べるわけではない。そこには、神ですら介入できん大きな力が働いている。」


「俺だ、というのは?」


「ガチャガチャ1台に、神は一柱(ひとはしら)。そう決まっている。」


何か・・・人智を超えた世界の話だ。

何がどう決まっているのか、神様世界の話は理解の範疇を超えていた。
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