俺、あなたのリアコです!
「兄がお世話になっています。妹の琴葉(ことは)です」
「琴葉の友達の春川英玲奈(はるかわえれな)です。よろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
桜ちゃんの本名知っちゃった、と心の中で大興奮しながら俺も自己紹介をして頭を下げる。桜ちゃんは琴葉ちゃんって言うのか……。素敵な名前だな……。
「あれ?あなたたち、どこかで見たことがあるような……」
英玲奈ちゃんが俺と真冬の顔をジッと見る。その言葉に俺と真冬は顔を見合わせた。マスクで軽く変装しているとはいえ、Twitterには自撮り写真を何枚も載せている。こんな大勢の人の中でバレてしまったら……。
「早くしろや!!」
「いつまで待たせるんだ!!」
急に聞こえてきた怒鳴り声にビクッと肩を震わせる。振り返れば、ステージに向かって一部の一般客と法被を着た生徒らしき人物が怒鳴っていた。
「何あれ……」
真冬が怯えた目で呟くと、「実は、今日この時間にここでアイドル歌手のミミさんが歌う予定だったんです」と琴葉ちゃんが説明してくれた。
「琴葉の友達の春川英玲奈(はるかわえれな)です。よろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
桜ちゃんの本名知っちゃった、と心の中で大興奮しながら俺も自己紹介をして頭を下げる。桜ちゃんは琴葉ちゃんって言うのか……。素敵な名前だな……。
「あれ?あなたたち、どこかで見たことがあるような……」
英玲奈ちゃんが俺と真冬の顔をジッと見る。その言葉に俺と真冬は顔を見合わせた。マスクで軽く変装しているとはいえ、Twitterには自撮り写真を何枚も載せている。こんな大勢の人の中でバレてしまったら……。
「早くしろや!!」
「いつまで待たせるんだ!!」
急に聞こえてきた怒鳴り声にビクッと肩を震わせる。振り返れば、ステージに向かって一部の一般客と法被を着た生徒らしき人物が怒鳴っていた。
「何あれ……」
真冬が怯えた目で呟くと、「実は、今日この時間にここでアイドル歌手のミミさんが歌う予定だったんです」と琴葉ちゃんが説明してくれた。