俺、あなたのリアコです!
拍手が一瞬にして聞こえなくなる。まるで世界の時が止まってしまったかのようだ。

俺はステージの上だというのに、琴葉ちゃんを抱き締めていた。そして驚く琴葉ちゃんの耳元で囁く。

「……君が好きだ。俺、ずっと君に恋してるんだ」

「えっ……」

歌い手の恋が、ようやく動き出していく。しかし今はまだ知らない。これから待っている数々の出来事のことなど……。










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