君とわたしの物語〜絶対関わりたくなかった君との恋物語〜
少しでも近づきたくないと思っていた
”ヤンキー”と名前を呼ぶ仲になってしまった。。
「ほら、手ぇ回せよ。歩きにくいじゃねーか。」
「ごっごめん!」
私が謝ったのと同時に、コウくんの手が私の肩を支える。
大きな手・・・。
ゴツゴツとした、男らしい大きな手。
だけど、意外にも私の肩を支える力は優しくて、
気を遣ってくれている事が伝わる。
そして香ってくる、
さっき私があげた汗拭きシートの石鹸の香り。
ドキドキドキドキ・・・・
はぁ、私もレンくんと同じでこの匂い好きだなぁ。
そりゃそうか。この匂いが好きで自分で買ったんだもん。
またもや、不覚にも、胸がドキドキしてしまう。
私はコウくんの背中に手をまわした。
体操着越しにも分かる、筋肉質な肌感。
私の胸の高鳴りはまだ鳴りやまない。
ーーーあぁ・・・石鹸の香りって反則だ。