君とわたしの物語〜絶対関わりたくなかった君との恋物語〜
わぁ・・・っ
何が起こったのか一瞬分からなくて、
固まってしまう。
コウくんはすぐ しゃがみこみ、
くくってあった足首の帯をほどいてくれた。
顔が熱いのがよく分かる。
胸のドキドキも止まらない。
「これ、よろしく」
「うっ うん・・。」
足首の帯を渡して、
コウくんは全員の競技が終わるのは待たずに
どこかへ行ってしまった。
「実桜~!すごいじゃん!
1位だったね!」
「えへへ~・・うん。。」
「え?なになに?
何かあったの?」
明らかに様子のおかしい私の顔を
シズナが覗きこんでくる。
「いやっ別に!!
気のせい!」
自分に言い聞かせるように、
答えた。