君とわたしの物語〜絶対関わりたくなかった君との恋物語〜
そして体育祭ラスト
フォークダンスが始まった。
「レンくん、回ってくるかなぁ~♪」
シズナはキョロキョロと回りを見渡す。
「実桜も、コウくんが回ってくるといいね♪」
「うん。
・・・・は?!」
何言ってんの?!
私は仲良くなりたい訳じゃない。
タバコを吸うような人とは関わりたくない。
「私はヤンキーは無理だって言ってるじゃん。」
「え~でも、さっき完全に顔赤かったじゃん!」
あれは、男の人に慣れてないから
緊張してただけ。
照れてた訳じゃない。
「そんなんじゃないから。
とにかく、ヤンキーは無理!!」
シズナはふ~んと
にやにやと笑っている。
――私が、あの人を好きになるなんて
あり得るわけがない。
♪~♪~♪~
聞き馴染みのある陽気な音楽が流れる。
だいたい、あの人
二人三脚終わったらとっとと
消えてっちゃったし
今頃家にでも帰ってるんじゃないかな。
ぼけ~と考えながら
簡単なダンスをたんたんとこなしてゆく。