音楽はいつも一緒に
学校から帰ってきてすぐにスマホを手にする。
『ねえ、聞いて』
と、メッセージを送るとすぐに返信が来た。
『ん?』
『もしかしたら、松田くんいるかも』
『松田くんって、あの松田くん?』
『そう! 去年の冬に転校してきて、合唱部の伴奏やってるんだって』
と返すと、某有名ネズミのキャラクターが驚いて飛び跳ねているスタンプが送られてきた。
『まだ確実じゃないからなんとも言えないんだけだど、でもかなりの確率で松田くんだと思う。片想いの相手と同じところに転校って、奇跡としか言いようがないよね』
『ほんとね』
ふんふんふんっと、今流行りの歌を柄にもなく口ずさんだ。
スマホを置いて椅子に座り机の上に置いてある教科書を片付けようとしたとき、あの石が目に入ってくる。
小学校に入る前、おばあちゃんちに遊びに行ったときに近くの公園で遊んでいたらある男の子と会った。
お姉ちゃんと三人で、空が茜色に染まるまでその公園で遊んだ。
同じくらいの年の子で、笑った顔が女の子みたいに可愛くて、その顔を見ているとふわふわとした気持ちになる。多分、それが私の初恋だった。
その子が帰り際にくれたのが、この石だった。
『ねえ、聞いて』
と、メッセージを送るとすぐに返信が来た。
『ん?』
『もしかしたら、松田くんいるかも』
『松田くんって、あの松田くん?』
『そう! 去年の冬に転校してきて、合唱部の伴奏やってるんだって』
と返すと、某有名ネズミのキャラクターが驚いて飛び跳ねているスタンプが送られてきた。
『まだ確実じゃないからなんとも言えないんだけだど、でもかなりの確率で松田くんだと思う。片想いの相手と同じところに転校って、奇跡としか言いようがないよね』
『ほんとね』
ふんふんふんっと、今流行りの歌を柄にもなく口ずさんだ。
スマホを置いて椅子に座り机の上に置いてある教科書を片付けようとしたとき、あの石が目に入ってくる。
小学校に入る前、おばあちゃんちに遊びに行ったときに近くの公園で遊んでいたらある男の子と会った。
お姉ちゃんと三人で、空が茜色に染まるまでその公園で遊んだ。
同じくらいの年の子で、笑った顔が女の子みたいに可愛くて、その顔を見ているとふわふわとした気持ちになる。多分、それが私の初恋だった。
その子が帰り際にくれたのが、この石だった。