音楽はいつも一緒に
夜、これから1日が始まりますと言わんばかりに目がばちりと開いて眠れない。こんなに胸が高揚して次の日が堪らなく待ち遠しいのはいつぶりだろう。
「はじめてかも……」
なんて呟いた言葉は誰に聞かれることなく暗闇に吸い込まれた。
寝られない頭で、去年の松田くんのことを思い出す。
弾いていたピアノの音色、廊下ですれ違う瞬間、朝一番に玄関で彼の姿を見られたときはその日1日がまるで特別な日のように思えた。
体育祭で同じ係になれたときは、一生体育祭が終わって欲しくないと、何度も夜空の星を見ながら心の中で祈っていた。
結局、その係を通して私たちの距離は一ミリたりとも縮むことはなかったのだけれど。
何度も寝返りを打つ。カーテンの隙間から見える夜空を眺める。
目を瞑って、眠れー眠れーと言い聞かせてもやっぱりりなかなか眠ることができず、とりあえず目を閉じた。
「はじめてかも……」
なんて呟いた言葉は誰に聞かれることなく暗闇に吸い込まれた。
寝られない頭で、去年の松田くんのことを思い出す。
弾いていたピアノの音色、廊下ですれ違う瞬間、朝一番に玄関で彼の姿を見られたときはその日1日がまるで特別な日のように思えた。
体育祭で同じ係になれたときは、一生体育祭が終わって欲しくないと、何度も夜空の星を見ながら心の中で祈っていた。
結局、その係を通して私たちの距離は一ミリたりとも縮むことはなかったのだけれど。
何度も寝返りを打つ。カーテンの隙間から見える夜空を眺める。
目を瞑って、眠れー眠れーと言い聞かせてもやっぱりりなかなか眠ることができず、とりあえず目を閉じた。