LOVEPAIN⑦シリーズ全完結しました
外は、先程よりも雪が降り積もっていて、
道路を見るけど、タクシーが全然走っていない。


私は少しでもタクシーが捕まえやすいように、
駅の方へと歩く。



それにしても、普通のスニーカーを履いているからか、
この雪で歩きにくい。


こんなにも雪が積もっているのを見るのは、
10年振りくらいかな?


最近は温暖化なのか、この土地で雪が降る事も珍しいな。



一人歩いていると、
今日がクリスマスだから、
カップルとばかりすれ違う。


それを見ると、早くナツキの元へと戻らないと、と思う。



クリスマスのこんな日に、ナツキをこれ以上一人にしておけない。


そう思い、歩いているけど、
胸の中でザワザワとした気持ちがある。


最後に見た、成瀬の顔…。


それに、何か引っ掛かる。


私は踵を返し、来た道を引き返した。


走る私は雪に足を取られ、転んでしまう。


だけど、すぐに起き上がりまた走り出す。



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