LOVEPAIN⑦シリーズ全完結しました
救急車は近くの大きな病院へと着き、
成瀬はストレッチャーで直ぐに何処かへと運ばれて行く。
女性の看護師さんが取り残された私に色々と説明してくれていたけど、
殆ど頭に入らなくて。
その看護師さんに言われたように、待ち合い室のような沢山のソファーがある部屋で待つ。
その部屋の先にガラスのドアが有り、
その向こうに沢山の手術室があるのが分かる。
その部屋の何処かで、今現在成瀬の手術が緊急で行われているのだろう。
どれくらい時が経ったのだろうか?
静かで薄暗いその場所で、私はそのソファーの一つに座り、自分の手を握り締め、成瀬の手術が終わるのを待つ。
「広子ちゃん?」
その聞き覚えのある声に、顔を上げた。
目の前には、成瀬の母親のなっちゃんが居て、
旦那さんの井上さんが横に付き添っている。
成瀬の母親のなっちゃんは、私の顔を見てボロボロと泣き出して、その場に泣き崩れた。
そう言えば、私はこの人に、
息子の恋人なのだとして会った事を思い出した。
病院から、成瀬の母親であるこの人に連絡が来て、
慌ててこの場所に来たのだろう。
なっちゃんは、その連絡でどう聞いたのだろうか?
成瀬の容態は?
何も分からなくて、私はただ成瀬が助かる事を信じるしか出来ない。
成瀬はストレッチャーで直ぐに何処かへと運ばれて行く。
女性の看護師さんが取り残された私に色々と説明してくれていたけど、
殆ど頭に入らなくて。
その看護師さんに言われたように、待ち合い室のような沢山のソファーがある部屋で待つ。
その部屋の先にガラスのドアが有り、
その向こうに沢山の手術室があるのが分かる。
その部屋の何処かで、今現在成瀬の手術が緊急で行われているのだろう。
どれくらい時が経ったのだろうか?
静かで薄暗いその場所で、私はそのソファーの一つに座り、自分の手を握り締め、成瀬の手術が終わるのを待つ。
「広子ちゃん?」
その聞き覚えのある声に、顔を上げた。
目の前には、成瀬の母親のなっちゃんが居て、
旦那さんの井上さんが横に付き添っている。
成瀬の母親のなっちゃんは、私の顔を見てボロボロと泣き出して、その場に泣き崩れた。
そう言えば、私はこの人に、
息子の恋人なのだとして会った事を思い出した。
病院から、成瀬の母親であるこの人に連絡が来て、
慌ててこの場所に来たのだろう。
なっちゃんは、その連絡でどう聞いたのだろうか?
成瀬の容態は?
何も分からなくて、私はただ成瀬が助かる事を信じるしか出来ない。