LOVEPAIN⑦シリーズ全完結しました
「ナツキ、一体何処に行ってたの?!」


「どうしたの?
そんな怖い顔して」


「だって…」


帰って来たらナツキが居ないから…。



また私がナツキを、死にたいと思わせたんじゃないかって。



「ちょっとコンビニ行ってた。
腹減ったから。
あ、冷蔵庫のケーキは俺が全部食べてしまったけど、許して。
代わりに、コンビニでまたケーキ買って来たから。
ホールじゃなく、ショートケーキだけど」


コンビニの袋を掲げて私に見せて、ナツキは笑っていて。


「あ、うん…」


その感じに、私は戸惑う。



「あのさ、荷物纏めて出て行ってくんない?」


もうナツキは笑っていなくて。



「それって…」


頭の悪い私でも、ハッキリ言われなくてもその意味が分かる。



「別れよう、って事」



ナツキは立ちすくむ私の横を通り過ぎ、
ソファーに腰を下ろした。


お腹が空いているからか、早速そのコンビニの袋からサンドウィッチを取り出し、
それを食べ出した。




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