LOVEPAIN⑦シリーズ全完結しました
「やっぱりタクシー乗りません?」



成瀬のその足を見ていて、思う。




「ん、もうちょっと歩きたい。

駅の方で、何か食って帰ろう」



そう言われ、今日は成瀬の誕生日だし、
お昼はどっかでランチでもいいかな?と思った。



「あ、でも、なっちゃんお昼ご飯用意してません?」



「そっか。
もしかしたら、お前の分も用意しているかも…。
じゃあ、ちょっと散歩してそのまま帰るか」


そんな私達の前に、近付いて来る人影があって。


それは、篤で。


私達の目の前に立つと、足を止めた。


その篤の表情は、固くて、怒っているようにも見える。




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