LOVEPAIN⑦シリーズ全完結しました
私は、その電話に出た。


こんな時間の電話で、なんとなく良くない事ではないかと、胸がザワザワとする。



「はい…」


静かな部屋に、私の声が響く。



『寝てたか?』



「いえ。
成瀬さん、どうしました?」



久しぶりに聞いた成瀬の声は、私の記憶の中の声と全然変わっていなくて。


何も変わらない、成瀬の顔が頭に浮かんだ。


『篤は?』


「篤は自分の部屋で寝てます」


篤の事を気にするって事は、
篤には聞かれたくない話なんだろうな。



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