LOVEPAIN⑦シリーズ全完結しました
篤の部屋は片付いているけど、
煙草の匂いがした。


前までその煙草の匂いが好きじゃなかったけど、
その匂いさえ今は愛おしいと感じる。



篤は私を布団に寝かせると、
部屋を暗くした。


それは常夜灯の小さな淡い光だけで、
お互いの顔が紅くなっている事も分からない。


篤は私の上に来ると、
そのまま私に唇を重ねた。


いつもは、こんなキスで終わっていたけど、
今日は違い、篤は私の唇を啄むように何度も私にキスをする。


そして、私の口の中に、
篤の舌が入って来た。


それは少し激しくて、私も応えるように自分の舌を篤の舌に這わす。


暫くして、篤の唇が離れ、
次は私の首筋に篤の唇が触れ、舌が触れる感覚に、声が漏れた。


今まで誰とその行為をした時よりも、
一番私は緊張しているのを感じた。


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