LOVEPAIN⑦シリーズ全完結しました
今日も朝から、ナツキと二人リビングのソファーに座り、テレビを観る。
ナツキの目には、そのテレビは映っているだけに見える。
ナツキの顔はとても整っているからか、
そんな横顔を見ていると、
本当に人形のように見える。
「ナツキ、どうしたらまたナツキらしく戻ってくれるの?」
その横顔を見ていて、たまらずそう言葉にしてしまった。
「俺らしい、って何?」
ナツキは私を見る事なく、そう口を開いた。
「私の知ってるナツキは、いつも自信満々で、強くて、プライドが高くて」
「広子は、別にそんな俺を好きだったわけじゃないでしょ?
なら、どうでもいいじゃん」
そう言って笑うナツキに、私は言葉が返せなくて、唇を噛み締めてしまう。
「俺、子供の時から気が弱くて、いつもちょっとした事で泣いてばっかで…。
大人になって、それがカッコ悪いから、強がってただけだから。
俺らしい、っていうなら、きっと今の方が、俺らしいと思うけど…」
‘ーー久志は怖がりで気の弱い子だったけどーー’
いつか、ナツキのお母さんがそんな事を言っていたと、思い出した。
そして、今のナツキの姿を見ていたら、
ナツキのお母さんがあれだけナツキの事を気にかけていた気持ちが分かったような気がした。
「だったら、もう今のままのナツキでいいよ」
ナツキは私のその言葉に返事する事はなく、
変わらずテレビを観続けている。
ナツキの目には、そのテレビは映っているだけに見える。
ナツキの顔はとても整っているからか、
そんな横顔を見ていると、
本当に人形のように見える。
「ナツキ、どうしたらまたナツキらしく戻ってくれるの?」
その横顔を見ていて、たまらずそう言葉にしてしまった。
「俺らしい、って何?」
ナツキは私を見る事なく、そう口を開いた。
「私の知ってるナツキは、いつも自信満々で、強くて、プライドが高くて」
「広子は、別にそんな俺を好きだったわけじゃないでしょ?
なら、どうでもいいじゃん」
そう言って笑うナツキに、私は言葉が返せなくて、唇を噛み締めてしまう。
「俺、子供の時から気が弱くて、いつもちょっとした事で泣いてばっかで…。
大人になって、それがカッコ悪いから、強がってただけだから。
俺らしい、っていうなら、きっと今の方が、俺らしいと思うけど…」
‘ーー久志は怖がりで気の弱い子だったけどーー’
いつか、ナツキのお母さんがそんな事を言っていたと、思い出した。
そして、今のナツキの姿を見ていたら、
ナツキのお母さんがあれだけナツキの事を気にかけていた気持ちが分かったような気がした。
「だったら、もう今のままのナツキでいいよ」
ナツキは私のその言葉に返事する事はなく、
変わらずテレビを観続けている。