LOVEPAIN⑦シリーズ全完結しました
「篤!」


そう言って、若い女の子がこちらへとやって来た。


その子は、篤と同じパチンコ屋の制服を着ていて。


篤の好きそうな、ギャルって感じの子で。


その篤の名前を呼んだ感じで気付いたけど、
篤と付き合っているんだ。



「篤なにこの子?」


そう言って、睨むようにその子は私を見ている。



「ただの知り合いの、AV女優。
前にそれ系の仕事してたの、話しただろ」


篤はもう私を視界にも入れず、
その女の子の肩を抱いて、店の方へと歩いて行く。


「あんな大人しそうな顔して、AVとか出るんだ。
けど、何しに篤の所に来たの?」


その女の子の言葉に、篤がどう返したかはもう聞こえて来なかった。


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