LOVEPAIN⑦シリーズ全完結しました
私はそのパチンコ屋から離れると、
スマホを取り出して、モモさんに電話を掛けた。


モモさんならば、成瀬の今の状況を、知っているかもしれない。


モモさんとはあの時病院で会って以来なので、気まずい気持ちが有ったけども、
私からの電話に出たモモさんの声はあっさりとしていた。



『広子、どうしたの?』


「あ、モモさん?」


『あんたから電話なんて初めてだね。
電話っていうか、連絡自体』


そう言われ、私とモモさんの関係は、
その程度なのだと、改めて思ってしまった。


「成瀬さんの事が聞きたくて…。
ニュース見て、モモさんなら何か知っているんじゃないかって」


私はもう取り繕う事なく、用件を切り出した。


モモさんはそんな私に、やっぱり、って感じで笑っている。



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