LOVEPAIN⑦シリーズ全完結しました
約5ヶ月振りに訪れたこの部屋は、
私が出て行ったまま、何も変わっていなかった。


花子も居て、私の事を覚えていてくれたのか、
私に近寄り足にその顔を何度も擦り付けて来る。



思わず、そんな花子を抱き上げて、その体を抱き締めた。



「つーか、此処にこいつ連れて来て、お前らは一体何がしたいんだ?」


篤はテーブルの前、一人胡座をかいて座った。



「俺、喫茶店に行く前に篤の所に行ったの。
仕事中の篤に、今から広子ちゃんに会いに行くって。
今村上君とすぐそこの喫茶店に居るからって」


私の目の前に立ち、斗希さんはそう話している。


その目は先程とは違い穏やかだけど、
それでも、私はこの人を怖いと感じてしまう。



「篤に言ったんだ。
だから、今すぐこのアパートの前に来いって。
もし来なかったら、広子ちゃんの事、村上君と犯すか殴るかするって」


その斗希さん言葉で、思わず篤を見てしまう。



その斗希さんの話からすると、
篤は私がそうならない為に、
この場所に来てくれたって事?
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