LOVEPAIN⑦シリーズ全完結しました
「お前と付き合ってた時から、今回の成瀬さんの事が知られたら、
お前が離れて行くと思ってた。

だから、お前とはいつか別れんだろうなって思ってた。
だから、別にお前とやり直したいたか、微塵も思ってねぇから」


「うん…」



もし、私が今もあのまま篤と付き合っていたとして。


今回の、篤が成瀬を嵌めた事を私が知ったらどうしたのだろうか?


そんな篤を軽蔑して、私から別れていたのだろうか。



「けど、お前は馬鹿だから、
俺も何も知らなかったとか言えば、簡単に騙せそうだな」


そうかもしれない。

根本的に、私の中に篤は成瀬を裏切らないと思っているから。


今回も、篤が話す迄、篤が仕組んだ事なんて微塵も考えもしなかった。



「なのに、私に全部話した篤は、
もう私とどうとか、これっぽっちも思ってないって事だよね?」



「ああ。
だから、とことんお前に軽蔑されても構わねえ」


そんな篤を、私は軽蔑するどころか、
今も大好きだと思っている。


< 87 / 173 >

この作品をシェア

pagetop