Ice Boy*モテ姫との恋*
「本当に大和があのピアノ弾いてたのか!?」


ある男子が確認をする。


「…あぁ。ごめんな。」


…俺で。


ピアノを弾いてるやつの正体は女子だって思ってたんだろうなぁ。


「アイスボーイがピアノ!?嘘でしょ?」


女子のひそひそ話が聞こえる。


嘘って言いたいけど…琉威の頼み、今回は聞かなきゃならないし…。


「琉威、つまり俺にピアノやれっつーことか?」


俺のまわりに集まっている人の向こうにいる琉威に言った。


返事はもちろん…


「うん♪俺の頼み!」


「…わかったよ。」


俺がそう言った瞬間、「おぉ~!!」という声がクラスに響いた。


めんどいけど…やってやろーじゃんか!


ピアノだったら…まぁ、なんとかなる…はずだし。


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