Ice Boy*モテ姫との恋*
「いや…ただ考えごとしてて…。」


「考えごと?相談ならのろうか?」


相談というか…お前のことなんだけどな…。


「言ってみろって♪…な?」


琉威がいつもより優しい声で言う。


この声に…俺は弱い。


なんでかよくわかんないけど、答えなきゃならない気がするんだ。


「お前のことだよ。」


「は?俺?どういうこと?」


琉威が自分を指差し言う。


「琉威…俺と無理して一緒にいなくていいぞ。」


「え…?」


琉威の足が止まる。


俺も歩くのを止めて続けた。


「冷たい俺といるよりクラスの奴といたほうが楽しいだろ?琉威なら絶対いっぱい友達できる。」


琉威の高校生活を楽しくなくさせてるのは…俺だ。


「俺なら友達100人できちゃう?」


明るく笑いながら言う琉威。


「…あぁ。」


俺はいつも通り冷たく…。


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