Ice Boy*モテ姫との恋*
翌日━


俺はいつも通り学校へ行った。


「昂平、おはよ!」


席に座って机に伏せていると、頭上から声が聞こえた。


「…琉威…」


「おはよ♪」


琉威…お前、なんで笑顔で話しかけてんの?


無理して一緒にいなくていいって言っただろ?


「昨日、俺が言ったこと聞いてたか?」


俺は琉威の顔を見ずに言った。


「もちろん覚えてるよ。昂平こそ覚えてる?俺が言ったこと。」


琉威…覚えてるならなんで…?


てか、琉威が言ったことって…


「『なんて言うと思った?』ってやつか?」


「うん。続き…聞きたい?」


やっぱり続きあるのか…。


俺はうなずいた。


「じゃ、渡り廊下行こっか。ここで言うのもあれだし。」


「…あぁ。」


俺たちはあまり人が通らない渡り廊下に来た。


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