放課後TLクラブ

「そんなに驚くなよ、あみ。考えればわかるだろ」


「ぜんっぜんわかりませんけど!」


「だいたい告白して裏切るって言ったら同じ相手を好きになった友達だろ」


「そうなの!?」


見ると翼ちゃんははっきりと頷く。


「それで河合の仲の良い友達でファンクラブのメンバーにいるのは青葉だからな」


「そうか」


「本気で好きなのかどうかまでは、俺にはわからないけど、親友ならそういう話もするだろ」


「みずは……ファンクラブに入ってミーハーぶってるけど、本当は本気で志門くんが好きなの。だから
最初はずっと相談に乗ってたんだけど……」


「翼ちゃんも好きになってたんだ」


「ダメってわかってるんだけど……、でも、そう思えば思うほど気づいたら好きになっちゃってて……」


「わかってたよ、そんなの!」


ガラッと勢いよく扉が開いたかと思うと、さっきまであたしと蓮を先頭で追いかけてきていた女の子が教室に入ってきた。


「みずは!? 聞いてたの……」


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