放課後TLクラブ
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着替えを済ませて一階へ下りると、エプロン姿のお母さんが朝食の準備をしてくれていた。
ああ、良い匂い。……けど、それとこれとは別。ひとこと言っておかないとだわ。
「ちょっとお母さん」
「あら、おはようあみ」
「おはよう、じゃないよ。どうしてお母さんが起こしてくれないのよ!」
「蓮くんに他のお友達も迎えに来てくれたから頼んだのよ。お母さんみんなの分も朝ご飯作ることにしたから」
「あたしもう6年生なんだよ! 男の子に寝起き見られるの恥ずかしいんだよ! 女の子なんですからね!」
「あらあら、それならもう少し女の子らしくお淑やかになれるわね」
「うっ……そ、それは」
まずい、あたしが怒ってるはずなのに。なんか話の流れが変な方へ行きそう。
「あみ」
「は、はい!」
「ご飯、冷めないうちに食べてね」
「わ、分かった」
ふー。あぶないあぶない。みんなの前で怒られるところだったわ。
仕方ないので、あたしはちゃっかりご飯を食べているみんなとテーブルについた。
「それで、朝からどうしたのみんな」
両親共働きで、よくうちで一緒にご飯を食べる幼なじみの蓮だけならともかく。
春音くんや、まさかの大悟さんまであたしを迎えに来るなんて。