政略夫婦の愛滾る情夜~冷徹御曹司は独占欲に火を灯す~
織田の令嬢との結婚がなくなったのなら、それもあり?
ブレスレットに手を当てながらふとそう思ったものの、専務から辞めるように言われたのに、自分から会いに行くわけにはいかない。
偶然を装って会社の前を歩いてみる?
なんて思っていると、スマートホンが揺れた。
見てみると登録されていない電話番号が表示されている。不審な電話には出ないと決めている。放置したまま見ていると留守番電話に録音されたようだ。
念のために再生してみると、聞いた声が聞こえた。
『加郷だ。またすぐに掛けなおす』
ええ? 加郷だったら出るんだった。
残念に思いながら番号を登録して待っていると、早速電話が鳴った。
「もしもし、加郷?」
『よお紗空、久しぶりだな』
「加郷、今どこにいるの? 見たことない番号だけど」
『インドだよ』
「へえー、そういえばインドってIT国家だもんね」
『お前さ、実家にいるって本当なのか?』
「うん。そうだけど、どうして知ってるの?」
『ああ、ちょっとな。なにやってんだあいつ、ったく』
ブレスレットに手を当てながらふとそう思ったものの、専務から辞めるように言われたのに、自分から会いに行くわけにはいかない。
偶然を装って会社の前を歩いてみる?
なんて思っていると、スマートホンが揺れた。
見てみると登録されていない電話番号が表示されている。不審な電話には出ないと決めている。放置したまま見ていると留守番電話に録音されたようだ。
念のために再生してみると、聞いた声が聞こえた。
『加郷だ。またすぐに掛けなおす』
ええ? 加郷だったら出るんだった。
残念に思いながら番号を登録して待っていると、早速電話が鳴った。
「もしもし、加郷?」
『よお紗空、久しぶりだな』
「加郷、今どこにいるの? 見たことない番号だけど」
『インドだよ』
「へえー、そういえばインドってIT国家だもんね」
『お前さ、実家にいるって本当なのか?』
「うん。そうだけど、どうして知ってるの?」
『ああ、ちょっとな。なにやってんだあいつ、ったく』