政略夫婦の愛滾る情夜~冷徹御曹司は独占欲に火を灯す~
青扇、青扇と言われ続けたせいか、青扇学園の子は使えないと言われるのが悔しくて必死についてきたけれど、こんな結果を呼ぶなんて。
いつか本当に西園寺に行けるのか。そもそもの話、そこまでしてまで西園寺に行きたいのか? 何がなんだかわからなくなってくる。
「――はぁ」
ついつい深いため息が漏れる。
「最近元気がない理由。そういうことだったのね」
振り向くと、咲子さんが心配そうに見ていた。
「すみません。黙っていて」
「気にしないで、口止めされていたんでしょ」
私は小さく頷いた。
「咲子さんと離れるのは寂しいです」
「かわいいこと言ってくれるわね。よしっ、ランチ、今日は社食じゃなくて、外に食べに行こう」
咲子さんは二ッと笑って私の肩をポンポンと叩く。
「はい。行きましょう」
ぐずぐず考えたところで仕方がない。こうなった以上やるしかないのだ。
そして、お昼休み。時報と同時に席を立った。
「いつからだって?」
「来週からです。すみませんまだ忙しいのに」
いつか本当に西園寺に行けるのか。そもそもの話、そこまでしてまで西園寺に行きたいのか? 何がなんだかわからなくなってくる。
「――はぁ」
ついつい深いため息が漏れる。
「最近元気がない理由。そういうことだったのね」
振り向くと、咲子さんが心配そうに見ていた。
「すみません。黙っていて」
「気にしないで、口止めされていたんでしょ」
私は小さく頷いた。
「咲子さんと離れるのは寂しいです」
「かわいいこと言ってくれるわね。よしっ、ランチ、今日は社食じゃなくて、外に食べに行こう」
咲子さんは二ッと笑って私の肩をポンポンと叩く。
「はい。行きましょう」
ぐずぐず考えたところで仕方がない。こうなった以上やるしかないのだ。
そして、お昼休み。時報と同時に席を立った。
「いつからだって?」
「来週からです。すみませんまだ忙しいのに」