意地悪な部長と私
「じゃあ、パパの会社行く?」

「嫌っ!!!」


それだけは、ぜーったい嫌だ!

どうなるかもわからない会社に私まで行って、もし倒産なんてしてしまったら…


考えるだけで怖くなる。

だから…せめて私はまともなとこにいたい。

部長がどうなっても支えてあげれるように。


「だったらちゃんと相談すること、いい?さっきだって心配して電話くれたんでしょう?」

「うん…」

「だったらきちんとしなさい!」

「はい…」


私は仕方なく相談することにした。

というか、お姉ちゃんの迫力に負けてしまった。


きっと私、迫力に勝てる人じゃないみたい。

部長の迫力といい、お姉ちゃんの迫力

絶対敵わないって思い知らされた。


「じゃあ、わかったならさっさと帰って?私、明日早いから」


そう言って家から追い出された。

優しいのか冷たいのかわからない。


お姉ちゃんはいつもそうだから慣れたけど。


仕方なく、家に帰ることにした。

相談しなきゃいけない憂鬱を抱えながら。
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