意地悪な部長と私
案内されたのは個室だった。

窓には夜景の綺麗な景色が映し出され、畳に綺麗な座椅子。


すっごくお洒落な空間だった。


「部長、ここってお高いんじゃ…」

高いと払えない!と思い、意を決して聞いてみた。


「値段なんて気にするな。俺の奢りだ」

え、えええ?部長の奢り?


「まさか!そんな…」

「俺が久しぶりに来たかったんだ。気にするな」


そう言って部長は、煙草に火をつけた。

部長って、煙草吸うんだ。


煙草吸ってる部長もサマになっててかっこいい。

なんて、また不覚にも思ってしまう。


「ありがとうございます。では、お言葉に甘えて」

「あぁ」


一つ一つの行動がかっこよくて、これはモテないわけないと思った。

仕事のときの部長とはちょっと違って、人間味があるというか…。
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