意地悪な部長と私
指示された場所は、一件のアパート。

ここの202に来いって言われてる。


多分、平井賢人の住んでるアパートだろう。


行きたくない…

と思いながらも仕方なくインターフォンを鳴らす。


すぐに平井賢人が出てきた。


「よく逃げなかったな」

「私には逃げ道なんてないから」


逃げたら部長と別れた意味がなくなる。

守りたいから仕方ない。


「よくわかってんじゃん。早く入れよ」

私は無視して中に入る。


これからどうなるかなんてわからない。

この人に何をされるかわからない。


怖くないといえば嘘になるけど、部長に手を出されることの方が怖いから従うしかない。

こんな卑怯な奴の言うことなんて聞きたくないけど…


「座れば?」

「ほっといて下さい。それより、これからどうするつもりですか?」


監禁?

ロープや目隠しするアイマスクなどがベッドにおいてある。


これからされることが想像つく。

部長を守るため…
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