意地悪な部長と私
「そんな焦んなくてもいいのに」

と言いながら、私を押し倒す平井賢人。


あぁ、私はこの人に犯されるんだろう。


「大人しいな」

「騒いでもいいんですか?」

「それは困る。これからは、俺の言うことをちゃんと聞くんだぞ?」


そう言いながら私を縛っていく。

予想通り監禁されるんだろう。


私はなぜか冷静さがあった。


怖さもあるけど、部長を守るためと自分に言い聞かせていたから。


「今後、この部屋から出ることを許さない。わかったな?」

「最低ね、あんた」

「ふっ。最低でもなんでもいい。お前に拒否権などないからな」


わかっている。

私が拒否などしたら、部長は…


「わかってるわよ」

「ならいい」


平井賢人は乱暴に私のことを触っていく。

部長とは違って気持ち悪い。


触って欲しくなくて、つい体が平井賢人の手を避ける。

そのたび殴られた。

痛くて痛くて、声にもならない痛み。


でも、部長と別れたという傷の方がとても痛み出す。

部長…助けて…
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