意地悪な部長と私
しばらくして、お姉ちゃんの家についた。

夜遅くだったから迷惑だとは思ったが、恐る恐るインターフォンを鳴らす。


しかし誰も出てこない。

よぉく考えてみたらお姉ちゃん、今日から一週間彼氏と旅行って言ってたっけ…


忘れてた〜!


「誰もいないのか」

後ろから部長の声が聞こえる。

家に入るまで待っていてくれた部長。


「彼氏と旅行行くって言ってたの忘れてました」


はぁ…これからどうしよう。

行くとこほんとになくなったよ…


「取り敢えず、車に乗れ」

「でも、これ以上迷惑かけられないので」

「いいから乗れ!」


いつもの迫力を出しながら命令してくる部長。

それが怖くて乗り込んでしまった。
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