意地悪な部長と私
「つべこべ言わず、お前は『はい』とだけ言ってればいいんだ」


いやいや、私は部長の奴隷なんかじゃありません!

「それとも、あの部屋に帰るか?帰れるか?」


まぁ…確かに、帰るのは怖いけど…

色々考えてみた。

また何かあったとき、1人で大丈夫だろうかとか。

考えた結果


「じゃあ…しばらくの間、泊めていただきます」

泊まることを決意した。


1人より、こんな鬼部長でもいいから傍にいてほしいのは本音なところで。

背に腹はかえられないと。


「わかればよろしい。じゃ、寝るか」

「はい。このソファーお借りしますね」


ソファーで寝るのは慣れている。

いつも寝落ちしてしまって、ソファーで朝を向かえることなんて多々あるから。
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