意地悪な部長と私
彼女は私と背格好が似てるから、代わりに私が試着して試してたのでは?


色んなことが頭に過ぎり、思考回路はショート寸前。

考えるの疲れてきたな。


なんて、思っていたらレストランに車は止まっていた。


「飯食うぞ」

「あ、はい」


時計を見ると12時になっていた。

家を出たのは10時。

朝ご飯を食べたのは…食べてなかったっけ。


そういえばお腹すいてる。


なんて考えながら部長について行く。

ここのレストランは1回は来たことがあった。


だけど、思い出したくない場所でもある。

美味しいが、もう来ることはないと思っていた。


「どうした?」

過去を思い出していたみたいで、ボーッとしてたらしい。

それに気づいた部長は、一体どうしてだろう。


「いえ、なんでもないです」

話したくもないから、適当に流した。


だって、話したところで部長には関係のないことだから。
< 31 / 145 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop