意地悪な部長と私
「このバカ野郎!」


そして、会社では相変わらず怒られる毎日。

「すみません!すぐやり直します!」

「ったく、こんな簡単なこともできんのか」


と、嫌味たっぷり。

言われて当然なんだろうが、家での部長と違いすぎて慣れるのに時間がかかった。


「はぁ…」

「お疲れ様、相原ちゃん!」


目の前には缶コーヒーが置かれる。

「真田さん、お疲れ様です」


私の大好きな缶コーヒー。

部長にも貰ったことはあったが、ブラックコーヒーで飲めなかった。


だけど、真田さんがくれたのはミルク入り。

いつもそうだった。


「コーヒー、ありがとうございます」

「いえいえ」


優しく微笑んだあと、仕事に取り掛かる真田さん。

私の支えにもなってたりする。
< 39 / 145 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop