意地悪な部長と私
「相原、ちょっと来い」

「はい」


次は何をしてしまったのだろう?

部長に呼ばれ、恐る恐る部長のデスクに向かう。


そのとき、誰かとぶつかってしまった。


「あ、すみません」

「大丈夫だよ」


ぶつかったのは成山将(なるやましょう)さん。

ぶつかった衝撃で成山さんが持っていたものが散らばった。


「すみません」

そう言って、私は拾うのを手伝った。


そのとき、見覚えのあるブレスレットが成山さんの腕にあったのを見つける。


これ…


「成山さん、そのブレスレット…」

「え?あ、いや…これは…!」


何か焦っている成山さん。

不思議で仕方なかった。


だってこれは…世界で一つしかないって言ってたことを思い出す。

このブレスレットは家に保管してたはず。

なのに、どうして…
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