意地悪な部長と私
「とにかく、ゆっくり休め」

「はい、ありがとうございます」


「それから、成山のことだが」

その名前を聞いた私はビクン!と震えてしまった。

それに気づいた部長。


「悪い。今、話すことじゃなかったな」

と、気を使ってくれる。


あ、それより!


「ペンダント…」

「ほら」


部長はペンダントを私に渡してくれた。

ペンダントを開け、ママの写真を見る。


ママ、勇気を下さい。


「部長、成山さんどうなりましたか?」

ママに勇気を貰い聞いてみた。


どうしてあんなことしたのか、今どうなっているのか。

気になるから。


「警察に捕まった。認めたよ、今回のことも前回のことも」

やはり、犯人は成山さんだったんだね。
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