意地悪な部長と私
「ありがとう。あ、これ!プレゼント!世界で一つしかないのよ」

「え?ありがとう!開けてもいい?」

「うん」


私は嬉しくて、すぐにプレゼントを開けた。

そこには、ブレスレット。


「すごい!綺麗!!」

「これ、私がデザインしたものなの!初めて仕事を任されて、記念にと思って!」


ママは、アクセサリーのデザインする仕事についていた。

初めて仕事を任された記念のブレスレット。

すごく嬉しい!!


「ママ、大事にするね!!!」

「えぇ」

そう言って微笑むママ。


この笑顔が最後に見た笑顔だった。

それから、この笑顔は見れなくなった。


「あ、いけない!もう行かなくちゃ!せっかくのお誕生日だったのに、ゆっくりできなくてごめんね」

「いいよ!仕事忙しいんだから!頑張ってね!ブレスレット、ありがとう」

「ありがとう!また連絡するわ!またね」


そう言って、伝票を持ってレストランから出ていった。
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