意地悪な部長と私
「考えてる!だからこの量だ。本来ならまだある」

と言って見せてくる資料の山。


うげ!こんなに…


「大変ですね…」

つい、言葉にしてしまった。

これが運の尽き。


「だったら、これくらい1人でやれ」

そう言って自分のデスクに戻る部長。


要らないことを言ってしまった。


「真田さん、1人で大丈夫です。また、部長に怒られてしまうので…」


「俺は気にしないよ」

「いえ、遅くなってしまうので」


ほんとは手伝ってほしいが、またあの鬼部長に真田さんが怒られてしまう。

これ以上迷惑はかけられない。


「うーん、わかった。相原ちゃんがそこまで言うなら仕方ないね。でも、無理しないでよ?お疲れ様」

「ありがとうございます。お疲れ様でした」


真田さんは、渋々帰って行った。

はぁ…、鬼部長と2人きりかぁ…


ん?って、2人きり???

そんなの、ヤダあああああ!
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