意地悪な部長と私
「部長?」

「なんだ」

「今、すっごく幸せです」

「俺もだ」

「大好きです」

「ふっ。知ってる」


そう言って部長は、またキスをした。

さっきとは違って、とても長いキス。


その時間がとても幸せで、このまま死んでもいいとまで思えてしまう。


「我慢できないんだけど」

「我慢…?」

「気づけ、バカ」


そう言って、部長は私を押し倒した。


そのあと、甘い時間が続いた。


夢のような出来事。

ママが言っていた「貴方はまだ、こっちに来るべきでない」って言葉が理解できた。


ママ、もうしばらく天国で待っててね。

私はこの人と幸せになるのを、見守っててください。
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