幸せとはこの事か
紅幸「おきな」
そう言って抱きしめられる。
私は静かに答える。
おきな「部屋、行こっか。」
紅幸「…おう」
おきな「最近歯ブラシ新しくしといたんだよ、」
紅幸「俺のお泊まり準備完璧じゃん」
おきな「そりゃ、いつ来るかわかんないからね」
2人して洗面所へ向かい同棲カップルのような生活をしている。
鏡越しで目が合う。空いてる左手を繋ぐ。
歯磨きも終わり、自室に入る。
ベッドに腰をかけながら尋ねられる。
紅幸「実はずっと気になってたんだけどさ」
おきな「んー?」
紅幸「その…さ。実際姐百音とどこまで行った…?」
言いにくそうに顔をしかめる彼に素直にならないとと思った。
おきな「キス止まりだよ」
苦笑しながら言う。
おきな「姐百音すっごい優しくて、高校生の間はそういうのはやめておこうってなったの。妊娠とか危ないし…それに、まず場所がないからね。家にあげたことないから」
紅幸「え…あげたことねぇの?」
おきな「あげたらバレちゃうじゃん…私が1人なこと」
紅幸「…たしかに。3人家族で暮らしてるって割には物は1人分ばっかだもんな」
おきな「だから、自分を守るために入れてないって感じかな。両親は共働きだけど、家に帰ってきたらダメだからって誤魔化してるけど…それに姐百音も流石に女の子一人の家には行けないってさ」
紅幸「そっか。まぁそうだよな。俺も人を家に上げたことないわ思えば。」
おきな「だよね、紅幸くんは?蒼星のことだからやってなさそうだけど…」
紅幸「想像通りだよ。なんせ娘溺愛両親だから最初会った時に、『過ちだけは犯しちゃダメよ。特に妊娠とかはね?』って釘刺されてるし。まぁ元々そういうことを蒼星としたいかって言われると想像がつかないからな…俺らもキス止まりだよ」
おきな「お互いがお互いのハジメテ…?」
紅幸「ドーテーで悪かったな」
おきな「嬉しいよ。私のショジョと交換だね」
そのままゆっくりベットに押し倒される。
ゴムはたしか残っていた。
耳元で囁かれる。
紅幸「…いい?」
おきな「…いいよ…紅幸くんで満たして」
背中に腕を回されてフォックを取られる。
前ボタンを一つ一つ外していく。
一つ一つの工程はとても丁寧で優しかった。
おきな「まって…私だけ先に脱ぐの恥ずかしい」
紅幸「俺もすぐ脱ぐから」
紅幸くんの手で私は一つ一つ犯されていく。
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