幸せとはこの事か

クレオメ

特に何も無く平和に一日が終わろうとする。
残り6時間目の総合学習だった。
ホームルームみたいなもので大体遊びのようなことをしている。
担任「よーし、今日は鬼ごっこだ!グラウンドへ行くぞ!」
A子「えー!体育じゃん!だりぃ」
B男「嘘だろ、だるすぎるだろ」
担任「それなら瞑想の方がいいか?」
B男「どっちも嫌だわ」
担任「そうだな。ケイドロで、警察はクラスの10人。警察は全員捕まえることが出来たら10人にはそーだな。俺からなにかお菓子かジュースだな。残り20人は制限時間内に逃げ切れている人数の量によって景品変えてやろう。」
B男「お、それならいいぜ」
私は動きたくないのになって思いながら話を聞く。
担任「じゃあ俺が適当に警察言うな。〇〇…〇……紀伊。この10名だ。とりあえずグラウンド向かうぞ」
ゾロゾロとみんなグラウンドへ向かう。
だるいなと思いながら汚してはいけないからブレザーを置いていく。
ほかのクラスメイトもそうしていた。
紅幸「おきなちゃんいいなー、泥棒か」
おきな「紅幸くん、残念だったね」
紅幸「本気出すと周りがうるさいから余計なんだよな」
おきな「わざと捕まりに行ってあげるよ」
紅幸「それはありがたい」
そうやっていいながらE組の前を通る時に中を覗いて見たら、姐百音は蒼星とペアワークしていた。
紅幸「…仲良いよなあそこも何かと」
おきな「そりゃおんなじクラスだし普通なんじゃない?」
姐百音が案外笑っていたことに驚いた。まぁポーカーフェイスという訳では無いから特に気にしなかった。ここで気にしたら自分のしてることに矛盾する。
グラウンド着いて30分間の地獄の鬼ごっこだった。
私は外体育の時に見つけていた体育倉庫裏の物置前に乱雑に置かれている物の間をくぐっていい感じのところに腰を下ろす。
ここなら前を通ったとしてもきっとバレないだろうと30分くらい静かに待っておこうと思った。
先生からの30分始まる合図が聞こえた。
みんなの状況は詳しくは分からないけど、とりあえず見つからなかったらいいやと思った。
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