幸せとはこの事か
家に帰って今日はデリバリーで過ごそうと携帯を見る。
思ったより痛く腫れたため無理に動かさないのが賢明だと思った。
姐百音に説明したら、びっくりしていて、部活を休んでまで私の介護に回るって言い出したから、無理にでも部活に行かせた。
3年間の積み重ねの大会が時期にあるのに私の怪我で練習を無駄にしたくないと思ったからだ。
蒼星は紅幸くんと仲良く帰ってるみたいで、久々に1人で帰路に着いた。
病院に行けるのは最短で月曜日。明日から土日のためとりあえず安静かなと思っていた。
おきな「今日はピザだな」
そう思ってネットでピザの注文を見てると、インターホンが鳴った。
特に今日は来訪の予定何も無いしまず人が来ることがほぼなかったため誰だろうと不思議に思う。
はーいと答えて静かにゆっくり歩いてドアスコープを確認して扉を開ける。
おきな「どうして来たの?」
そこに立っていたのは制服からは着替えて紙袋を片手に持っている紅幸くんだった。
紅幸「いや、その足じゃご飯作れないだろうし、デリバリーじゃ栄養足んないだろ?」
ニコってして紅幸くんは紙袋を渡してくる。
紅幸「これ、作ったから良かったら食べて。料理は自信あるから」
受け取って中身を見るとタッパーに魚の煮込みだったり、ハンバーグだったり主菜から副菜まで揃っている。
おきな「これ全部作ったの?」
紅幸「当たり前じゃん」
学校から帰って約2時間ほどしか経ってないのにここまで豪華なことに驚いた。
おきな「貰っちゃってもいいの?」
紅幸「おう、逆におきなちゃんのために作ったから貰ってくれないと困るな」
おきな「ありがとう」
紅幸「じゃっ、流石にこの時間下校してるヤツらに会ったらダルいしささっとおいたまさせてもらうわ」
そう言って紅幸くんが踵を返そうと振り返っとき咄嗟に服を掴んでしまった。
紅幸「…おきなちゃん?」
おきな「……まって…いかないで」
自分が今言える精一杯の言葉だった。
紅幸「姐百音…もしかしたら来るかもしれないよ」
おきな「分かってるけど…いてほしい」
紅幸はゆっくり私の方をみてどうしようも無い瞳を合わせる。
紅幸「そんなこと…言われたらズルい」
おきな「いつも紅幸くんが言ってることだよ」
何かを確かめるように紅幸くんは周りをキョロキョロして私を抱きしめて抱き上げてそのまま家に入る。
紅幸「…俺ら最近会いすぎてる…」
おきな「…うん、わかってる…わかってるけど」
目が合う。
そのまま紙袋を端に追いやって玄関で被さる。
紅幸「…流石に玄関はやばいな」
おきな「たしかに…夢はあるけどね」
紅幸「…おきな。鍵閉めてて…部屋に取ってくる」
紅幸くんは私の部屋に向かい、私は玄関の鍵を閉める。
思ったより痛く腫れたため無理に動かさないのが賢明だと思った。
姐百音に説明したら、びっくりしていて、部活を休んでまで私の介護に回るって言い出したから、無理にでも部活に行かせた。
3年間の積み重ねの大会が時期にあるのに私の怪我で練習を無駄にしたくないと思ったからだ。
蒼星は紅幸くんと仲良く帰ってるみたいで、久々に1人で帰路に着いた。
病院に行けるのは最短で月曜日。明日から土日のためとりあえず安静かなと思っていた。
おきな「今日はピザだな」
そう思ってネットでピザの注文を見てると、インターホンが鳴った。
特に今日は来訪の予定何も無いしまず人が来ることがほぼなかったため誰だろうと不思議に思う。
はーいと答えて静かにゆっくり歩いてドアスコープを確認して扉を開ける。
おきな「どうして来たの?」
そこに立っていたのは制服からは着替えて紙袋を片手に持っている紅幸くんだった。
紅幸「いや、その足じゃご飯作れないだろうし、デリバリーじゃ栄養足んないだろ?」
ニコってして紅幸くんは紙袋を渡してくる。
紅幸「これ、作ったから良かったら食べて。料理は自信あるから」
受け取って中身を見るとタッパーに魚の煮込みだったり、ハンバーグだったり主菜から副菜まで揃っている。
おきな「これ全部作ったの?」
紅幸「当たり前じゃん」
学校から帰って約2時間ほどしか経ってないのにここまで豪華なことに驚いた。
おきな「貰っちゃってもいいの?」
紅幸「おう、逆におきなちゃんのために作ったから貰ってくれないと困るな」
おきな「ありがとう」
紅幸「じゃっ、流石にこの時間下校してるヤツらに会ったらダルいしささっとおいたまさせてもらうわ」
そう言って紅幸くんが踵を返そうと振り返っとき咄嗟に服を掴んでしまった。
紅幸「…おきなちゃん?」
おきな「……まって…いかないで」
自分が今言える精一杯の言葉だった。
紅幸「姐百音…もしかしたら来るかもしれないよ」
おきな「分かってるけど…いてほしい」
紅幸はゆっくり私の方をみてどうしようも無い瞳を合わせる。
紅幸「そんなこと…言われたらズルい」
おきな「いつも紅幸くんが言ってることだよ」
何かを確かめるように紅幸くんは周りをキョロキョロして私を抱きしめて抱き上げてそのまま家に入る。
紅幸「…俺ら最近会いすぎてる…」
おきな「…うん、わかってる…わかってるけど」
目が合う。
そのまま紙袋を端に追いやって玄関で被さる。
紅幸「…流石に玄関はやばいな」
おきな「たしかに…夢はあるけどね」
紅幸「…おきな。鍵閉めてて…部屋に取ってくる」
紅幸くんは私の部屋に向かい、私は玄関の鍵を閉める。