白猫王子と俺様黒猫~猫神の嫁なんてお断りですっ!~
猫神候補ふたりの励ましを受けて、涙ぐむ華ちゃん。
人っていうか、実は猫なんだけどね……。
でもいい奴らっていうのは、確かだよ。
「こんなにみんなに応援されたんなら、私頑張らなくっちゃね」
「華、よかった……」
「うん、頑張るよ。……あの、佐助くん。あなたって……」
「え?」
「あなたって、やっぱり……。ううん、なんでもないの。そんなわけ、ないよね」
そう言って、何か言おうとしていたことを華ちゃんはやめてしまった。
佐助は何が何だか分かっていないようで首を傾げいる。
だけど私には、華ちゃんが言おうとしていたことがわかった。
きっと佐助に「やっぱりあなたって、猫なんじゃない?」って言おうとしたんだと思う。
華ちゃんの直感が、やっぱりそう感じさせているんだろう。
でも彼女の中の常識が「そんなことあるわけない」って結論付けてしまったんだ。
華ちゃんになら本当のことを話してもいいのかなって私は思ってしまった。
――だけど。
人っていうか、実は猫なんだけどね……。
でもいい奴らっていうのは、確かだよ。
「こんなにみんなに応援されたんなら、私頑張らなくっちゃね」
「華、よかった……」
「うん、頑張るよ。……あの、佐助くん。あなたって……」
「え?」
「あなたって、やっぱり……。ううん、なんでもないの。そんなわけ、ないよね」
そう言って、何か言おうとしていたことを華ちゃんはやめてしまった。
佐助は何が何だか分かっていないようで首を傾げいる。
だけど私には、華ちゃんが言おうとしていたことがわかった。
きっと佐助に「やっぱりあなたって、猫なんじゃない?」って言おうとしたんだと思う。
華ちゃんの直感が、やっぱりそう感じさせているんだろう。
でも彼女の中の常識が「そんなことあるわけない」って結論付けてしまったんだ。
華ちゃんになら本当のことを話してもいいのかなって私は思ってしまった。
――だけど。